凡人として生きていくのが難しいような(派遣村には住まないつもりだが)

新聞やビジネス書はそれなりに読む。

しかしだいたいビジネス書を書いている人は凡人ではないので、「へー、それはすごいね(私には無理)」と思ってしまう。

その昔、新卒採用で入社した会社で、そこそこ普通に働くことができたはずの凡人は、ものっすごい努力をしなければ普通に働くこともできないという世知辛い世の中になった気がする。

おばさんで、そこそこ普通の給料をもらえている私はたぶん凡人としてはマシな方なのだと思う。いやむしろ、すまない。

けれど、凡人よりちょっといいくらいの若者が就職氷河期で入社しそびれて、派遣に身を沈める(こういう表現はどうかと思うが)というケースが増えているような。
コツコツ努力が実を結んで、正社員になれるケースもあるがそんなきれい事ばかりではないだろう。

派遣村のニュースには正直イライラするのだが、それはひとまずこっちに置いといて。


どうしたって、DNAが違う人にはなれない。
それに、それほどなりたくない。
凡人として生きることの何が悪いのだと思う。
競争したら、全員が1番になることはないのだから。

昔の話を聞くと、同期トップ争いみたいなものもあったようだが、争いのない凡人のいわゆるヒラリーマンの世界もあった模様。

今はヒラリーマンを許してくれなくなった。
一生懸命働いたって、頭のいい人には絶対にかなわないってのに、給料だって凡人級でいいのに、どうしてだろう。
その分だけ欲しいのだ。余分によこせなんて思わない。
競争はしたくなく、コツコツ仕事をしていきたいだけなのだ。できる努力ならもちろんする。


5%の頭のいい人だけで会社やるつもりなんだろうか?
5%のできる人だけで、税金を納めてくれて、私たちは浮浪者にでもなれというのだろうか。


こうも能力、能力とうるさいくらいに言われると少々反発もしたくなるのであった。(特に今週の東洋経済